試験範囲の変更があります

2015年4月1日に、日本商工会議所の方から
試験の出題範囲の変更が発表されました。

ざっくり説明すると、こんな感じ。

 

【いつから試験の出題範囲が変わるの?】
2016年の6月からです。
具体的には、2016年6月12日(第143回試験)から

 

【どのぐらい変わる?】
日商3級…ちょっとだけ変わる。

日商2級・商業簿記すっごい変わる!超変わる!(内容は後述!)

日商2級・工業簿記…基本的に変更なし。

このように、主に2級商業簿記がガラリと変わります。
3級はちょっとだけしか変わりませんし、
2級工業簿記はそのままです。

 

3級はどう変わる?】
主に2点です。
①『売買目的有価証券』と言っていた科目名が、
ただの
『有価証券』という科目名に変わり、
期末評価は出題範囲から除外。

単純に楽になるというだけです。

②「伝票の集計・管理」という論点が
2級→3級の出題範囲になった。

これまでは2級の範囲だった論点ですが
3級の出題範囲になることで簡易化されます。

これまで2級で出題されていた「伝票の集計・管理」の問題は
・5伝票制
・20~30分かけて解くボリュームの問題
こんな感じでした。

これに対し、3級に降りてくる「伝票の集計・管理」の問題は
・3伝票制のみ
・10分~20分かけて解くボリュームの問題

あと、3級・第4問の伝票記入の問題も3伝票制だけになるので、
単純に易化するだけです。

日商3級・新試験範囲対応レジュメはこちら

 

つまり、今回の出題範囲の変更は、
3級ではそんな大した話ではありません。
問題は、2級商業簿記なんです。

 

 

2級商業簿記はどう変わる?】

ガラっと変わります。
合格これ1冊 商業簿記編の章立てで説明しますと…

2商出題範囲変更12商出題範囲変更22商出題範囲変更3

こんな感じ。(なんかぼやけちゃうんで、クリックして大きくして見てください)
2級のやまといえる、特殊商品売買がまとめて削除。
本支店会計も、(ほとんど)削除。

かわりに、連結会計、外貨建取引、保有目的別の有価証券、
税効果会計が入ってくる・・・と、まるで1級のような内容です。
(連結などは、2017年から出題範囲に含めるようですが。)

こ、こっ、こいつぁやべぇ・・・改訂が超大変だ…

 

【現行の試験と何か関係あんの?】

それがあるんです。
140回、141回、142回の2級を受験される方、
(2015年6月と11月、2016年2月を受験される方)
はチャンスだったりします。

日本商工会議所の方から、削除予定の論点は、

140回、141回、142回の試験では
あまり出題したくないにゃー…ボソッ)」

と、かなりボソッと、超重要なアナウンスがありました。

つまり、上記の章立てのうち、青く塗ってあるところは
あんまり勉強しなくていいってわけですね。

それ以外の論点と、工業簿記をしっかりやっておけばいい、
ということになります。

具体的に言うと2級商業簿記は、

 7コマ…保証債務は出題可能性低し
 14コマ…繰延資産は出題可能性低し
 20~24コマ…出題可能性低し
 34~39コマ…出題可能性低し

ということになります。
これは、チャンスな3回ですね。
受験される方、頑張ってください!

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